投資に失敗してしまう理由とは?損する人の特徴&成功に近づく3つのルール

  • 【この記事のポイント】
  • ● 投資に失敗する主な原因は「知識不足、感情のコントロール不足、資金管理の甘さ」。
  • ● 投資に失敗しないためには、情報収集や投資金額の設定といった徹底すべきルールがある。
  • この記事は3分で読めます。

元本保証ではない投資には、「絶対に損をしない」という方法はありません。しかし、失敗を減らして成功に近づける方法ならあります。この記事では、投資で失敗する原因と成功しやすくなるルールについて解説します。

よくある投資の失敗例

1.よく考えずに銘柄を購入する


例えば株式投資の場合、「ランキングに載っているし、有名企業の株だから大丈夫だろう」とよく考えずに銘柄を選ぶと、値下がりなどによって失敗する可能性が高くなります。投資の基本や銘柄に関する知識がなければ、継続的に成功することは難しいでしょう。

2.損失を取り返したいとムキになる


投資で損失を被ると自己資金が減りますが、自己資金が減った状態では平常心を保ちにくくなります。「損失分は何としても取り返したい」といった気持ちのままトレードをすると、冷静な判断が難しく、結果として損失が大きくなる可能性があります。

3.成功した経験から自信過剰になる


上記の「損失を取り返したい状態」とは反対に、うまくいくと気分がよくなります。「自分は投資の才能があるかもしれない」と自信過剰になってしまうと、成功体験から実力を過信してしまいがちです。過信から投資額を増やした結果、大きな損失を被ることもあるので注意が必要です。

4.余裕資金以上で投資する


投資を続けるうえでは、決めた金額の範囲内で投資をして、損失が出ても生活に支障がないようにすることが大切です。損失が出たからといって、生活費や使う目的の決まったお金に手をつけてないようにしましょう。

なぜ投資に失敗するのか

上記の失敗例を踏まえて、投資に失敗する理由をまとめます。

1.投資に対する知識不足


「なんとなくお金が増やせそうだから」と投資に対する知識もないまま始めてしまうと、失敗するリスクが高くなります。投資をするなら、投資の基本的な仕組み、リスクやデメリットを知っておきましょう。そのうえで、個別の株式や投資信託などを詳しく調べることが大切です。

2.感情に流される


誰でも「損をしたくない」という感情を持っているものです。その感情が強くなるあまり、冷静な判断ができなくなって損をすることもあるでしょう。投資の失敗を避けるためには、感情をコントロールして平常心を保つことが重要だと言えます。

3.資金管理をしない


投資で失敗する人の多くは資金管理が甘い傾向にあります。1回の失敗で大金を失い、その後の生活に支障をきたしたり、投資ができなくなったりすることは避けなければなりません。投資をするなら、損をしてもいい範囲の余裕資金で行うことが大切です。

初心者が資産運用に成功するための3つのルール

ここでは、資産運用の初心者が損をしないために守るべきルールを紹介します。

1.わからないものには手を出さない


利益を得たという話を聞いたりすると、「自分も投資してみたい」という気持ちになるのではないでしょうか。ですが、中には仕組みが複雑なものや、失敗したときの損失が大きいものがあります。その投資の仕組みや商品について理解できない場合は手を出さず、最初はわかりやすいものから経験を積んでいきましょう。

・失敗した例から株式や投資信託の知識を学ぶ

「失敗は成功のもと」というように、失敗からは多くの学びを得られます。サラリーマンなどの個人投資家が投資で失敗をすると大金を失いかねないため、よくある失敗談などを参考にして知識を蓄えていくのがおすすめです。

2.投資に回す金額と1回分の投資額の上限を決める


投資はお金を増やすために行うものですが、元本保証ではない金融商品を買うときは損をすることも考えておかなくてはいけません。そのため、投資には損失を受け入れられる範囲の余裕資金を充てる必要があります。また、1回の失敗で多額の損失を被らないように、1回分の投資額の上限を決めておくことも大切です。

3.売買の判断にマイルールを決める


投資において難しいとされる売り買いの判断を適切に行うためには、自分なりのルールを決めて、感情に流されずにルールを守ることが必要です。

・買いのルール

買おうとしている銘柄があれば、いくらで買うかを決めておきましょう。例えば、出遅れてすでに値上がりしてしまった場合、ルールに従って見送る判断ができれば、高値つかみを避けることができます。

・損切りのタイミング

損切りとは、投資において損失の出た状態で決済することです。自分の予想に反した値動きをした場合、どのタイミングで損切りをするかは、大きな損失を避けるために重要なポイントです。「買い付けたときより10%下がったら損切りする」などのルールを決めておき、いかなる場合でもルールを守るようにしましょう。

・利益確定のタイミング

買った銘柄が値上がりした場合、どのタイミングで利益を確定するか判断するのは難しいものです。損切りと同様に「10%値上がりしたら売る」というようなルールを決め、そのルールを守っていけば売り時を逃がすことはないでしょう。

まとめ

投資を長く続けて資産形成をしていくなら、一度の失敗でそれまでの利益をすべて失うようなことは避けたいものです。投資において大きな失敗をしないためには、他者の失敗談から知識を学び、成功するためのルールを守るようにしましょう。

著者
松田 聡子
群馬FP事務所代表、CFP®、証券外務員二種、DCアドバイザー
国内生保に法人コンサルティング営業を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在は法人向けには確定拠出年金の導入コンサル、個人向けにはiDeCoやNISAでの資産運用や確定拠出年金を有効活用したライフプランニング、リタイアメントプランニングを行っている。

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