お金のプロが伝授!資産を⾒える化する「おかねのコンパス」の活用方法まとめ

  • 【この記事のポイント】
  • ● おかねのコンパスを使いこなすには、自身に必要な機能・サービスだけ使うことを意識する。
  • ● 家計簿の作成を簡単に自動化するコツは、キャッシュレス決済を積極的に活用すること。
  • ● おかねのコンパスで年金や保険の見える化に取り組むと、老後資金の準備や家計改善に役立つ。
  • この記事は3分で読めます。

「おかねのコンパス」を使うと、お金の管理が難しいと思う人でも資産を簡単に見える化できます。
今回は、筆者が実際におかねのコンパスを使用した上で、特徴やおすすめの活用方法をご紹介します。

おかねのコンパスとは

おかねのコンパスとは、資産管理や投資サービス、保険・年金、ライフプランなどを一元的に管理できるスマホアプリです。 金融機関とアプリを連携すると口座残高などのデータが自動更新され、資産を簡単に見える化できます。
おかねのコンパスを使うことで、資産や家計の管理はもちろん、資産の活用方法や将来の備えについて考えるきっかけになるでしょう。

おかねのコンパスを使いこなすには?

1.必要な機能・サービスだけを使う


実際に使用してみると、おかねのコンパスにはさまざまな機能・サービスが用意されていることがわかります。 それらすべてを使おうとすると、使いこなす前に挫折してしまうかもしれません。
おかねのコンパスをうまく使いこなすには、自身に必要な機能・サービスだけを使うのがおすすめです。

2.アプリを使う目的を明確にする


必要な機能・サービスを選ぶためには、アプリを使う目的を明確にするといいでしょう。
筆者の場合は、「資産管理や家計簿作成に時間をかけたくない」という思いがあったため、まずは口座の登録や家計簿機能を優先的に使用しました。 その他の機能は余裕が出てから試すようにすると、効率的に活用することができました。

おすすめの活用方法

ここからは、おかねのコンパスの活用方法について、筆者が使用した感想とともにご紹介します。

1.資産を見える化する


まずは、現在保有しているすべての口座をおかねのコンパスに登録しましょう。 口座の登録数に制限がなく、資産の見える化と不要な口座の整理・解約に役立ちます。
実際に登録してみると、連携が完了するまで少し時間がかかる口座もありましたが、他の家計簿アプリに比べて極端に時間がかかることはありませんでした。
筆者は銀行や証券など複数の口座を保有しているので、アプリを開くだけで資産・負債の総額や内訳が表示されるのは便利だと感じました。

2.家計簿作成を簡単に自動化する


おかねのコンパスでは家計簿を自動で作成できますが、「うまく使いこなせない」と感じている人もいるのではないでしょうか。 その場合は保有口座をすべて登録した上で、以下の3つを意識するといいでしょう。

キャッシュレス決済をメインにする

固定費だけではなく少額の買い物でも、おかねのコンパスに登録したキャッシュカード・電子マネーで決済を行い、現金は極力使わないようにするのがおすすめです。
筆者の場合、基本的には金額に関係なくキャッシュレス決済をしています。 そうすることで利用明細が自動的に取り込まれ、精度の高い家計簿を簡単に作成できました。

現金は引出時に費用計上する

おかねのコンパスにはお財布機能がなく、現金支出を手入力する機能がありません。 筆者は現金を使う機会が少ないのであまり気になりませんでしたが、現金での決済が多い人には以下の方法がおすすめです。
銀行口座から引き出した現金については、引出時に費用として計上すると管理しやすくなります。 現金使用分の明細を確認したい場合は、その分のレシートをまとめて保管しておきましょう。

1円単位で金額を合わせる必要はない

家計簿は家計の流れを把握し、無駄な支出を減らすために作成するものです。 1円単位で金額を合わせる必要はなく、ざっくりと収入・支出を把握できれば問題ありません。 完璧な家計簿を作ることよりも、家計を把握して無駄な支出を減らすことに注力しましょう。

3.少額から投資を始めてみる


おかねのコンパスには投資サービスも用意されています。 ロボアドバイザーによるおまかせ資産運用サービスやおつり投資など、少額から投資ができるサービスが揃っているので、投資経験がない人でも始めやすいでしょう。
現在は低金利が続いており、貯金だけでお金を増やすのは難しい状況だと言えます。 将来に向けて資産を作るためにも、おかねのコンパスを利用して少額から投資を始めてみましょう。

4.将来の年金額を把握する


おかねのコンパスで資産を見える化するなら、「ねんきん定期便試算」で将来の年金額や必要な老後資金を把握しておくのもおすすめです。 日本年金機構から届く「ねんきん定期便」をスマホカメラで撮影し、年齢や現在の年金種類などを答えるだけで、将来の年金予想額を教えてくれます。
筆者も実際に使ってみましたが、複雑な操作は一切ありません。 「ねんきん定期便」を撮影すると瞬時に数字が読み込まれ、将来の年金予想額がすぐに表示されます。 また、年金以外に準備が必要な金額も1分程度で把握できました。

5.保険を見える化する


「そなえるコンパス」と連携すれば、一般的な家計簿アプリでは難しい保険の見える化も可能です。 家計改善には定期的な保険の見直しが欠かせません。 おかねのコンパスとそなえるコンパスを活用し、常に契約中の保険内容がわかるようにしておきましょう。

そなえるコンパスとは

そなえるコンパスは保険の商品名、契約者、証券番号などの基本情報や保険証券イメージ(画像)を登録・閲覧できるスマホアプリで、連携すると契約中の保険情報をおかねのコンパスで表示できるようになります。
そなえるコンパスは入力項目が多く、保険証券の画像登録が1枚は必須ということもあって、登録作業は少し手間がかかると感じました。 ただし、必須項目は限られるので、時間をかけたくなければ必要な項目のみ入力するといいでしょう。

まとめ

おかねのコンパスを使用して感じた強みは、登録できる金融機関の数に制限がないこと、投資や保険、ライフプランなども含めてお金を一元的に管理できることです。 うまく使いこなすことができれば、これまでよりも簡単かつ効率的にお金を管理できるようになるでしょう。

著者
大西 勝士
AFP、2級FP技能士
会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て、2017年10月より金融ライターとして活動。 10年以上の投資経験とFP資格を活かし、複数の金融メディアで執筆中。

コラムリスト


投資に失敗してしまう理由とは?損する人の特徴&成功に近づく3つのルール

老後に必要な資金の目安とは?【世帯別】備えておきたい金額&賢い貯蓄方法まとめ

【世帯・年代別】貯蓄の平均額はいくら?データから見る貯めておきたいお金の目安

証券口座を複数作るのはおすすめ?メリット・デメリット&上手に使い分ける方法を解説!

生命保険料の支払いが多い?平均から考える保険料の目安&払いすぎている場合の見直し方

夫婦の生活費はいくらにすべき?年代別の平均額&理想の支出割合を総まとめ!

投資をすることにはどんな意味がある?投資の定義や目的をわかりやすく解説!

生命保険は不要って本当?生命保険の必要性&加入すべき人の特徴をおさらいしよう

節税につながる配偶者控除とは?制度の仕組み・配偶者特別控除との違いetc.を解説!

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAの違いって?特徴・お得な選び方を徹底解説!

人生設計を考えるときのポイントは?プロが教える賢いライフプランの立て方

かんたんにお金の管理ができるアプリ「おかねのコンパス」のご紹介